タイトル
・・・ 投稿レビュー ・・・



◆ ONE 〜輝く季節へ〜


 レビュアー  ケイン


 メーカー  Tactics
 ジャンル  感動ノベルAVG
 定価  限定版8800円 通常版7800円
 機種  WIN95
 CPU  Pentium133MHz 以上
 メモリ  24MB 以上
 空き容量  50MB以上

 シナリオ  ★★★★★★★★★★ (10点)
 CG  ★★★★★☆☆☆☆☆ (5点)
 音楽  ★★★★★★★★★★ (10点)
 えっち度  ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ (2点)(PC版)
 鬼畜度  ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ (2点)
 純愛度  ★★★★★★★★★☆ (9点)
 総合 97/100点



・・・ 参考画像 ・・・



 



・・・ ストーリー ・・・

1998年、冬。
普通の学生であったオレの中に、不意にもうひとつの世界が生まれる。
それはしんしんと積もる雪のように、ゆっくりと日常を埋(うず)めてゆく。
そのときになって初めて、気づいたこと。
繰り返す日常の中にある変わりないもの。
いつでもそこにある見慣れた風景。
好きだったことさえ気づかなかった、大好きな人の温もり。

すべてが自分をこの世界に繋ぎ止めていてくれるものとして存在している。

その絆を、そして大切な人を、初めて求めようとした瞬間だった。
時は巡り、やがて季節は陽光に輝きだす。
そのときオレはどんな世界に立ち、そして誰がこの手を握ってくれているのだろうか。



・・・ 総 評 ・・・

エロゲーの世界では革命を起こした作品と言って良いでしょう。
むしろ、エロゲーなどと総称するのはもったいない作品です。
超人気ソフトの 「Kanon」 「AIR」 の太祖と言われていますが、まさにその通りです。
「ONE」 から 「Kanon」 「AIR」 へと引き継がれてゆく流れをぜひ1度は味わってみるべきだと思います。


▼シナリオ(ネタバレ有り)
とにかく深いです。
1回プレイしただけではなかなか消化し難いと思いますが、シナリオが理解出来ていくと感動もより増していくと思います。
時折現れる "永遠の世界" をどう解釈するかがポイントでしょう。

メインキャラは6人(氷上シュン除く)ですが、どのシナリオも実に素晴しいです。
グッドエンドの場合、必ず 主人公(以下折原浩平) が消えてしまいますが、私はその時いつも泣いてしまいます(笑)
でも本当のラストで浩平が戻って来た時などはまた感動がひとしおでした。

まず長森瑞佳、川名みさき、里村 茜 は王道感動シナリオです。

特に みさき先輩 シナリオは最高ですね。涙、涙の連続です。
彼女の信者は全国に多数いるものと思われます。

また、感動の度合いでは も負けてませんが、彼女のシナリオはむしろ痛かった。
まあそういうシナリオが好きな人も多々いると思いますけどね。
私も痛い話は結構嫌いじゃありません(^^)

瑞佳 シナリオは、みさき、茜に比べると薄味ですが、おそらく皆さん彼女を最初にプレイすると思うので、切り込み隊長としては十分すぎるでしょう。

七瀬留美 のシナリオは、半分がお笑いですね。
結構現実味を帯びてますが、留美に秘められた決意は最初から最後まで一本筋が通ってて分かりやすかったです。

椎名 繭 のシナリオは次に紹介する上月澪シナリオと若干かぶってる気がしますね。
浩平が彼女の成長を見守るという点で。

そして上月 澪 シナリオですが、私はこれに1番はまりました。
それ程このゲームにおいて存在感を感じるキャラではありませんが、なんか一生懸命で純な感じが出てて好感持てました。
そして最後の演劇祭から体育館でのHシーン、さらに浩平が消える場面まで、年下のはずの彼女が、包容力あふれる大人に見えました。
浩平が消えてしまうのを1番素直に受け入れ、そして戻ってくるのを待ったのは彼女でしょう。

隠しキャラ的存在で 氷上シュン のシナリオも存在しますが、他の6人のシナリオとはちょっと一線を引いている感じはします。
でもって、一番難解なシナリオでした。


▼システム
一昔前のゲームなので、充実とは言い難いですね。
特にスキップ機能が無いのは残念かも。
セーブ数はそこそこでした。


▼CG
ベタ塗り感が抜けてないので、誰しも最初は抵抗を持つと思いますが、人によっては好ましくもなるでしょう。
Keyの作品とは大分近いです。
原画は 樋上いたる氏 がメインです。


▼キャラクター
一言で言うと、多種多様ですね。
どのキャラにも違った魅力がたくさんあります。
僕はみさき先輩が大好きですが、他のキャラも好きです。
「Kanon」をクリアしてもう1度考えてみると、沢渡真琴は留美から生まれて、水瀬名雪はみさき先輩から生まれたような気がしますが僕だけですかね、そう思ってるのは。

メインキャラ紹介

 折原浩平
  このゲームの主人公。
  普通の高校生だが、彼の居場所はこの現実世界だけではない。
  昔、妹のみさおとの死別を経験している。
  現在叔母の由起子と二人暮し。
  好物はクレープ。

 長森瑞佳
  浩平がこの街に来て初めて知り合った少女で、浩平の幼馴染みのような存在。
  毎朝、浩平を起こしに行っている。
  好物は牛乳。
  浩平いわく、平均的な女だが男子人気は高い。
  漢字に強い。

 七瀬留美
  突如、浩平のクラスにやって来た転入生。
  実は浩平とは直前に激しい出会いをしている。
  理想の乙女像に近づくべく、努力を惜しまない。
  容姿はかなり良いらしい。

 川名みさき
  浩平の1つ上で、盲目の先輩。
  だが学校では明るく、優しくて、その事を感じさせない。
  屋上に出て、風や夕焼けを感じるのが好き。
  驚く程の大食い。

 上月 澪
  浩平の1つ下で、喋ることができない少女。
  筆談のため、いつもサインペンとスケッチブックとを欠かさない。
  演劇部に所属する。

 里村 茜
  浩平と同じクラスの少女。
  無口で無愛想で取り付く島もない。
  昼食はいつも中庭で弁当を食べる。
  口癖は「嫌です」。
  物凄い甘党。

 椎名 繭
  登校途中、瑞佳と浩平が偶然出遭った少女。
  年下。
  飼っていたフェレットが死んだことを悲しがっている。
  好物はハンバーガー。

 氷上シュン
  謎の生徒。
  浩平に対し、意味深なせりふを連発する。

続いてサブキャラ紹介

 深山雪見
  みさきの親友で、演劇部の部長。
  卒業まで部を率いて、演劇祭に備える。

 柚木詩子
  高校は別だが、茜の親友。
  人見知りをしないくだけた性格。

 由起子
  浩平の叔母で、一緒に住んでいる。
  しかし仕事の都合により、浩平と顔を合わせることはまれ。

 折原みさお
  子供の頃、死別した浩平の実妹。
  浩平はみさおの死により、永遠の世界など無いことを実感する。

 住井
  浩平の悪友。
  高校生にして多々の悪事?を働く。

他にも登場キャラはいますが、登場がほとんど無いため省略させて頂きます。


▼音楽
これは超ハイレベルです。
「Kanon」 と 「AIR」 もそうですが、折戸伸治氏 の感性には全く驚かされます。
やっぱり頭に残る音楽というのが、いい音楽なのでしょうね。
ゲームの佳境の切ない場面での音楽は一際素晴しい。
音楽を思い出すだけで、あの感動が蘇ります。



▼最後に・・
「Kanon」 や 「AIR」 を気に入ってる人で、未プレイの人は、是非プレイすることをお勧めします。
というより、エロゲーをする方全員にプレイしてほしい作品です。
僕の友人ではプレイして、「人生観が変わった!」 と吠えている者が多数です(笑)

あくまで個人的見解ですが、瑞佳 → みさき → 茜 → 留美 → 澪 → 繭→ (シュン) という具合で攻略して欲しいですね。
最初の3人は感動モノなのでハードですが、作品感をじっくり味わってから澪シナリオをやって欲しかったりします。

長々と書かして頂きましたが、最後に、やはり ONE は最高です!
僕は今まで15作品以上こなしましたが、その中でも絶対1番です。
皆さん是非お試し下さい。




原画 樋上いたる   シナリオ 久弥直樹 ・ 麻枝 准





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